お知らせ

2026.07.21

未分類

有機溶剤の危険性を正しく理解していますか?

建設現場では、さまざまな専門業者が連携しながら工事を進めています。その中でも塗装作業は、建物の仕上げに欠かせない重要な工程です。

塗装に使用される塗料やシンナーには、有機溶剤が含まれている製品が多くあります。有機溶剤は作業性を高める一方で、取り扱いを誤ると健康障害や重大な労働災害につながる恐れがあります。

過去には、化学物質への長期間のばく露が原因と考えられる健康被害が社会問題となり、化学物質管理に関する法令も大きく見直されました。現在では、有機溶剤を使用する現場では、従来以上に適切な管理が求められています。

まず確認したいのはSDS

塗料やシンナーを使用する前には、安全データシート(SDS)を確認することが重要です。

SDSには、

  • 含まれている化学物質
  • 健康への影響
  • 必要な保護具
  • 保管方法
  • 緊急時の対応方法

など、安全に作業するために必要な情報が記載されています。

「いつも使っている製品だから大丈夫」と思い込まず、使用前に内容を確認する習慣をつけましょう。

換気と保護具は基本中の基本

屋内や風通しの悪い場所では、有機溶剤の蒸気が滞留しやすくなります。

そのため、

  • 十分な換気を行う
  • 局所排気装置や送風機を活用する
  • 有機ガス用防毒マスクを着用する
  • 保護手袋や保護眼鏡を使用する

など、作業環境に応じた対策が必要です。

特に防じんマスクと防毒マスクは用途が異なるため、作業内容に適した保護具を選択することが大切です。

作業環境の管理も重要

有機溶剤を継続的に取り扱う職場では、作業環境測定や特殊健康診断の実施が必要となる場合があります。

また、作業主任者の選任や必要事項の掲示、記録の保存など、事業者が行うべき管理事項も法令で定められています。

これらは単なる書類作成ではなく、作業者の健康を長期的に守るための重要な取り組みです。

身近な化学物質だからこそ油断しない

シンナーや塗料は多くの現場で日常的に使用されています。しかし、身近な製品であるからこそ危険性を見落としがちです。

化学物質による健康障害は、すぐに症状が現れるとは限りません。長期間のばく露によって、数年後に健康へ影響が現れるケースもあります。

だからこそ、「慣れているから大丈夫」ではなく、「正しい知識を持って安全に使用する」という意識が重要です。

化学物質管理は「CREATE-SIMPLE」の活用も重要です

近年は、化学物質による健康障害を防止するため、リスクアセスメントの実施がより重要視されています。

その際に活用されているのが、厚生労働省が提供している「CREATE-SIMPLE(クリエイト・シンプル)」です。

CREATE-SIMPLEは、SDS(安全データシート)の情報をもとに、化学物質による危険性や健康への影響を確認し、必要な対策を検討するための支援ツールです。専門的な知識がなくても比較的利用しやすく、多くの事業場で活用されています。

有機溶剤を使用する現場では、SDSの確認だけで終わらせるのではなく、CREATE-SIMPLEなどを活用してリスクアセスメントを実施し、作業環境や保護具、換気方法などが適切かを定期的に見直すことが大切です。


OTG講習センターより

OTG講習センターでは、有機溶剤作業に必要な安全知識や法令、保護具の正しい使用方法など、現場で役立つ内容を分かりやすくお伝えしています。

化学物質のリスクアセスメントやCREATE-SIMPLEの基本的な活用方法、SDSの見方など、現場で実践できる知識も分かりやすくご説明しています。

法令を守ることはもちろん、働く人の健康と命を守るためにも、化学物質の正しい知識を身につけ、安全な職場づくりに取り組んでいきましょう。

お知らせ一覧に戻る