2026.08.07
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2022年の労働安全衛生法関係法令の改正により、化学物質管理は「法令で決められたことを守る管理」から、「事業者自らがリスクを評価し管理する自律的管理」へと大きく変わりました。
この法改正により、リスクアセスメント対象物質を製造・譲渡・取り扱う事業場では、「化学物質管理者」の選任が義務化されました。
さらに、リスクアセスメントの結果、作業者が保護具を着用して化学物質へのばく露を防止する場合には、「保護具着用管理責任者」の選任が必要となります。
今回は、保護具着用管理責任者の役割や対象となる事業場、教育内容について解説します。
保護具着用管理責任者とは、化学物質から作業者を守るために、適切な保護具の選定・使用・管理を行う責任者です。
呼吸用保護具(防じんマスク・防毒マスク)をはじめ、保護めがね、保護手袋、防護服、防護靴など、作業内容に応じた保護具を適切に管理し、作業者が正しく使用できるよう指導します。
特に近年は、吸入だけでなく皮膚からの化学物質ばく露防止も重視されており、保護具の重要性はこれまで以上に高まっています。
保護具着用管理責任者には、次のような役割があります。
保護具は配布するだけでは十分ではありません。
「適切な保護具を」「正しく着用し」「適切に管理する」ことが重要です。
保護具着用管理責任者は、業種や会社規模に関係なく、リスクアセスメント対象物質を取り扱う事業場で必要となる場合があります。
例えば次のような業種が対象になります。
建設現場のような有期事業でも対象となるため、多くの企業で対応が求められています。
保護具着用管理責任者として選任される方は、必要な知識と技能を身につけるための教育を受講することが推奨されています。
教育では、
について学びます。
実技では、呼吸用保護具の正しい装着方法や点検方法を実際に確認し、現場で活用できる知識を身につけます。
換気設備や局所排気装置などによる対策を行っても、化学物質へのばく露を完全に防げない場合があります。
その際、作業者の健康を守る最後の砦となるのが保護具です。
だからこそ、正しい知識を持った管理責任者の存在が重要になります。
保護具が合っていない、正しく着用できていない、点検がされていないという状態では、本来の性能を十分に発揮できません。
OTG講習センターでは、法改正に対応した保護具着用管理責任者教育を実施しております。
経験豊富な講師が、法令のポイントだけでなく、現場で実践できる保護具の選定方法や管理方法まで分かりやすく解説します。
また、安全教育の品質向上を目的として、クリエイトシンプルの教育コンテンツも活用しています。写真やイラスト、実際の労働災害事例を交えながら、「理解しやすく、現場で実践できる教育」を提供しています。
化学物質管理者教育やリスクアセスメント教育、安全大会・安全講話などもあわせて実施しておりますので、企業様の安全管理体制づくりを総合的にサポートいたします。
保護具の適切な管理は、法令対応だけでなく、大切な従業員の健康と命を守るための重要な取り組みです。
法改正を機に、自社の化学物質管理体制や保護具の管理方法を改めて見直してみてはいかがでしょうか。