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2026.07.29

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見えない粉じんが健康を脅かす ― 粉じん障害を防ぐためにできること

建設現場や製造工場、解体工事、溶接作業などでは、目に見えないほど細かな粉じんが発生しています。

「少しくらいなら大丈夫」と思われがちですが、粉じんを長期間吸い続けることで、重大な健康障害につながる可能性があります。

特に一度発症すると完治が難しい「じん肺」は、粉じん作業に従事する方が知っておくべき代表的な職業性疾病です。

粉じん障害とは

粉じん障害とは、作業中に発生した粉じんを繰り返し吸入することで起こる健康障害の総称です。

肺の奥深くまで入り込んだ微細な粉じんは体外へ排出されにくく、長年の蓄積によって肺の組織が硬くなり、呼吸機能が低下する「じん肺」を引き起こすことがあります。

初期は咳やたん、息切れ程度でも、進行すると日常生活に支障をきたすこともあり、治療によって元の肺に戻すことはできません。そのため、何よりも予防が重要です。

粉じんが発生しやすい作業

粉じんはさまざまな現場で発生しています。

例えば、

  • コンクリートの切断・はつり作業
  • 建物の解体工事
  • 石材・金属の研磨作業
  • セメントや原材料の取り扱い
  • グラインダー作業
  • 金属アーク溶接による溶接ヒュームの発生
  • 石綿(アスベスト)除去作業

などは、代表的な粉じん作業です。

特に金属アーク溶接で発生する溶接ヒュームは健康への影響が問題となり、法令による管理も強化されています。

粉じん障害を防ぐための基本対策

粉じん対策は、「発生させない」「吸い込まない」「健康状態を確認する」の3つが基本です。

① 粉じんの発生を抑える

局所排気装置や集じん機、プッシュプル型換気装置などを活用し、粉じんが作業場に広がらないようにします。

また、湿式工法を採用することで粉じんの飛散を大幅に減らせる場合もあります。

② 防じんマスクを正しく着用する

粉じん作業では、防じんマスクの着用が欠かせません。

重要なのは「着けていること」ではなく、「正しく密着していること」です。

顔との隙間があると十分な効果が得られないため、毎回シールチェック(密着確認)を行い、フィルターの点検や交換も忘れずに実施しましょう。

③ 健康診断を受ける

粉じん作業に従事する労働者は、定期健康診断に加え、じん肺健康診断などの特殊健康診断を受けることが必要です。

早期発見・早期対応が健康を守るための重要なポイントとなります。

特別教育の受講も義務です

粉じん則では、特定粉じん作業に従事する労働者に対し、「粉じん作業特別教育」の実施が義務付けられています。

教育では、

  • 粉じんによる健康障害
  • 粉じん発散防止対策
  • 換気設備の基礎知識
  • 防じんマスクの正しい使用方法
  • 作業時の注意事項

などを学び、安全な作業方法を身につけます。

知識があるかどうかで、将来の健康リスクは大きく変わります。


OTG講習センターより

OTG講習センターでは、粉じん作業特別教育を実施しており、法令で求められる知識はもちろん、現場で実践できる粉じん対策や防じんマスクの適切な使用方法、換気設備の考え方まで分かりやすく解説しています。

また、石綿(アスベスト)取扱い作業特別教育(近日中開催予定)金属アーク溶接等作業に関する安全衛生教育など、化学物質や粉じん対策に関する各種講習も実施しています。

働く人の健康を守るためには、「知っている」だけではなく、「正しく実践する」ことが大切です。安全な職場づくりの第一歩として、ぜひOTG講習センターの講習をご活用ください。

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